近代の英語

近代英語

近代英語に大きな影響をもたらしたのは、印刷技術の発展でした。

英語には多くの方言がありましたが、印刷する際にはスペリングを統一する必要がありました。

ロンドンが印刷地であったため、ロンドン英語のスペリングが使用され、ロンドン英語が標準英語となるきっかけができたのです。

16世紀から17世紀(イギリスにおけるルネサンス期)には、文人たちが、英語の水準を高めようと、英語にない言葉を積極的にラテン語やギリシア語などから借用し、多数のラテン語が英語に定着しました(technic, analogy, anonymous, communicate, nominateなど)。

原典のギリシャ語から新約聖書が、また原典のヘブライ語から旧約聖書が直接英訳されたのもこの頃でした。

1611年に出版された欽定訳聖書は、改訂を重ね、一般に行き渡ったため英語の文体に影響を与え、聖書の英語が日常に入ることになりました。

一方でフランス語からの借用も続けられました。

しかし、以前のノルマン・フランス語ではなく、パリを中心とした中央フランス語(標準フランス語)から借用するようになりました。

本来ラテン語やギリシア語源の言葉がフランス語を経由して英語に取り入れたり、ラテン語やギリシア語から直接借用したり、様々な形で言葉を借用したため、もともとは同じ単語であるものが複数存在したり、本来1つの単語であるものが形や意味を変化させ、複数存在するケースも起こるようになりました。

例えば、fact(事実)はラテン語の「成されたこと、行為」を表す factum から直接英語に取り入れられましたが、一方feat(偉業、離れ業)はラテン語の factum を同一語源しますがフランス語経由で取り入れられたため、もともとの「行い、行為」という意味が廃れ、「偉業、離れ業」という意味で使われるようになりました。

我々が現在一般にいう英語文法は18世紀頃に整いました。

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